毒親育ちのしあわせあつめ

こころの鎖を解き放つブログ

覚悟をきめたとき (8)

 
別離のさきへ

 

これまで

覚悟を決めたとき - 今日がいちばん♪

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覚悟をきめたとき (7) - 今日がいちばん♪

 

 

 

突然の母親の豹変ぶりに驚いた看護師さんに

ご家族は離れたほうがいいですね。

そう言われた、わたしたちでした。

 

 

談話室の隅で力なく腰を下ろすふたり。

そこへ、施設の若い職員さんが

「いつも、あんなふうになるのですか?」と、

怯えたようす。

 


そうですね……としか言えないわたしたち。

急いで担当医師が戻りなだめはじめる。

 

 

その様子を遠巻きに見ているしかない。

 

 

いつも、外では穏やかなやさしいお母さん。

家では、一度激昂すると止まらなくなる。

 

 

そのとき母親自身も引っ込みがつかなくなっていた。

 

 

 

どのくらいの時間が経ったのか、

少し落ち着いたので、じぶんたちだけで車に乗せます。

そう施設の方が伝えにきてくれた。

 

 

そして慰めるように

ご家族はいないほういいですね。と付け足した。

 

 

 

病室を後にするも、じぶんたちはどうしていいかわからない。

すると看護師さんが、今お母さまが降りてくるので、ここを離れてくださいと。

退院手続きは必要ないから早くと。急き立てられるわたしたち。

 

 

 

雪の中、駐車場で待機するしかない。

携帯に、職員さんより、これから施設へ向かうと連絡が入る。

後を追い車を走らせる。

 

 

少し行くと携帯が鳴る。

 

施設の職員さんからだった。

 

 

母親が興奮して車から降りると暴れてしまうため、

このまま連れていくのはキケンと。

なので病院へ戻ると連絡が入る。

再入院が必要かもしれないとも。

 

 

 

ためいきをつくしかないふたり。

わたしたちも病院へ引き返す。

 

 

でも、わたしたちは顔を出すことができない。

病院とのやりとりを職員さんにお願いし、車中でただひたすら待機。

 

 

このまま再入院だろうか。

受け入れ拒否されてしまうのだろうか。

 

 

二時間、いや、それ以上かもしれない。

ことば少なに待つ。

 

 

 

ようやく職員さんから連絡が入り、

これから施設へお連れします。と、つかれた声で連絡が入った。

ひとまず安堵。

 

 

わたしたちも向かう。

外は雪がつもり真っ白になっていた。

15分ちょっとの道のり。

それが、とても遠く感じた。

 

 

施設へ到着すると、母親は職員さんに手を添えられ中へ入るところ。

 

 

職員さんが、ちょっと待っててと、目で合図をする。

ふたたび車で待機。

 

 

10分後くらいだったろうか、わたしたちも中へ。

すると、今お母さんは部屋に入ったので大丈夫ですよと、言われる。

 

 

受付の前で少し待機。

 

 

 

 

母親の豹変ぶりを目の当たりにした、若い男性の職員さんが

いつもあんなふうに変わるのですか?と、不安そうに聞いてくる。

 

 

そうですね、、としか言えない。

 

 

じぶんたちにとっては、あたりまえの光景。

 

 

それが、介護の現場にいるひとからも異様な光景に見えたのか、、

そう思うと、なんとも言えない気持ちに。

 

 

そのまま、相談室へと促されるわたしたち。

 

 

同行していた施設長さんが部屋に入るなり

 

忘れられない一日になりましたね~

一瞬心が折れそうになりましたが、大丈夫です

 

 

 

そう笑いながら、わたしたちに声をかけてくれた。

 

 

 

そして、今後の病院の送迎などの相談を。

 

 

通常は家族がとのこと。

ムリかな~と。

結局お願いすることに。

 

 

 

できるだけ面会に来てあげてほしいが……と、つぶやく施設長さん。

何も言えないわたしたち。

 

そして、

うん。そうですね、大勢で来てください。

ニコリと言ってくれた。

 

 

少し落ち着いたようなのでと、荷物を持ち母親の部屋へ。

 

 

多少の興奮は残っているものの、あきらめてもいたようだった。

 

あれが欲しい、これが欲しい。

 

そう言われ、外へ出る。

 

 

気が重いながらも、もう一度母親の下へ。

 

 

買って来たものを渡すとありがとうという母親。

そのことばに、胸が締め付けられるわたし。

 

 

じぶん最優先。

 

これでいい。

 

そう繰り返す。

 

 

 

そうして、暗くなったころ母親の下から離れた。

 

 

仕事は、この前日に辞めていたわたし。

 

 

翌日の日中は入所後の細かい手続きに追われた。

やすむヒマはなかった。

 

 

夜、萌えコン塾の個人コンサル。

zoom越しに会う講師おふたり。

すべてをわかっている。

 

 

まみさんから、大変だったねーー。

このひとことをかけられた瞬間、緊張の糸が切れた。

号泣のわたし。

そのときのじぶんは、何も考えられない状態だった。

 

 

みんなはどんどん進んでいる。、

じぶんは、、、と泣くだけだった。

 

 

そんなわたしに、とにかく今は泣いてていい。

 

ふたりは 大丈夫。そう言ってくれた。

 

 

グループコンサルでも毎回涙に暮れるわたし。

 

 

懇親会では泣いていればいい。

それしか言われないじぶん。

そうなの…?でも……と複雑だった

 

 

でも、この日の

泣いてていいよ。に救われた。

 

 

その直後に風邪がぶり返す。

 

 

それでも、施設からの連絡があれば動く日々。

休んではいられない。

 

 

そんな中でも、ライブというじぶんの大好きを

これを支えにふんばり続ける。

 

 

 

さちみたまのセミナー。

支援を受けながら参加。

たけさんに、傷みましたねーと、

声をかけられても笑っているじぶん。

 

 

さちみたまのメッセージでは、

 

ゆっくりね。よく休んでね。

 

この呪文が増えていく。

 

いや、以前からあったのに受け入れてなかったのかもしれない。

 

 

 

つかれて休みたいと叫んでいるじぶんに気づいていなかった。

 

 

 

ライブが千秋楽を迎えた後、イージーアップランチ会に。

 

 

その日時間の感覚がズレていたわたし。

ちゃんと時間を確認していたのにナゼか遅刻。

遅刻の意味も、やじるし屋さんはお見通し。

 

もう卒業したことを認めろーと。

 

 

そう、わたしは母親の呪縛から卒業していたことを

認めたくなかった。

 

 

 

そこで、思わず出してしまった想い。

 

もう帰りたい

 

いつの頃からかずっと持っている

この想いに翻弄され

駄々をこねはじめるわたし。

 

 

この頃のメッセージでは

寝てろ今は.....って返ってきた(・∀・)

 

 

 

ライブという大好きを見失い

 

 

母親のこと

家のこと

こどものころ

 

 

 

終わった過去をこねくりまわし

隠れまわっていた

一番見たくない認めたくない

ドロドロのじぶんを直視することになるのでした。

 

 

 

終わりませんでした~しかも、どんどん長くなる~~~

今日も、お読み頂き誠にありごとうございました m(_ _)m