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今日がいちばん♪

ねこむすめの毒親ばなれ日記

覚悟をきめたとき (9)

覚悟をきめたとき
 

これまで

 

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覚悟をきめたとき (8) - 今日がいちばん♪

 

 
 
 
その後、疲れが一気に出たかのように
風邪をこじらせて寝たり起きたりを
繰り返すわたしでした。
 
 
そんな中でも施設から連絡は入る。
 
ご本人がこれが欲しいと言っています、と。
 
要望のものを持ち、姉と面会へ。
 
 
そこで、わたしが風邪をひいていると気づき
 
大丈夫?暖かくしなさい。
 
 
何年ぶりかで聞く、ムスメを案じる母親からのことば......
 
しかし、それ以上に会話は続かない。
 
 
10分もいただろうか。
 
その後、フロアをいっしょに歩く。
 
 
 
そのまま帰ることに。
 
 
見送ると言う母親とフロアの出口まで歩く。
 
 
 
 
別れ際、涙を滲ませながら
母親が手を伸ばす。
 
一度は拒んだ母の手に触れたわたしたち。
 
 
 
 いっしょにいないことがお互いのため。
 
エレベーターの中で、ふたりでそうつぶやいた。
 
 
 
 
別の日、施設よりクリスマス会を行うので
出来れば参加して欲しいと連絡が入る。
 
 
 
行く.....
 
行かない......
 
 
 
じぶんに問いかける。
 
 
 
どちらにしても、スッキリはしない。
 
そんなじぶんの気持ちを納得させるために参加することに。
 
 
 
 
 
ほどなく、さちみたまセミナー最終日。
 
 回復しはじめていた風邪が悪化してしまう、、、
 
 
前日に熱を出し、当日の朝、欠席することに決めた。
 
その連絡をすると
 
 
充分受け取っているので休むときかもですね〜
 
 
 
そうなのか、そうだな、、、
 
 
そのときは、しょうがないとあきらめる。
 
 
その後、セミナーの様子を見かけるたび目に入る
 
 "覚悟"という文字。
 
  
 
  「しあわせになる覚悟
 
 
 
やじるし屋さんを訪れてからずっと、その覚悟だけで
臆病で弱虫なじぶんを奮い立たせてきた。
 
 
そのつもりだった……
 
 
 
それなのに、まるで、最後の最後。
 
 
そこから逃げた気がして、とても悔しかった。
じぶんに負けた気がしたわたし。
 
 
 
 
 
数日後のクリスマス会。
 
姉と二人で施設へ。
 
中に入ると、クリスマスの曲が流れクリスマスツリーが飾られている。
 
 
何かがじぶんの中で疼きはじめる。
 
 
母親の部屋へ向かう。
 
来てもらえないと思っていたと。
 
 
用意された席へ座る。
何年かぶりの、親子三人だった。
 
 
娘さん一人の席、家族総出。
誰もこない席も見受けられる。
 
 
始まるまでの僅かな時間、母親は何度もトイレへと席を立つ。
 
昔から、気詰まりなときの姿、、
 
 
 
隣のテーブルには、仲の良さそうなご家族。
いろいろとあるのかもしれない
でも、わたしの目には楽しそうに映る。
 
 
 
やがてクリスマス会が始まる。
用意されたケーキとお茶。
 
母親は視力0と0.01と診断されている。
それを感じさせない様子で自らケーキを口に。
 
小さなケーキがふたつ。
 
 
ひとつをじぶんで食べ、もうひとつは、
食べてと、こちらに差し出す。
 
 
わたしにもうひとつ食べさせたいという親心なのか、ワガママなのか…
 
 
ただ、昔から断る選択肢はなかった。
 
この日も言われるがまま食べる。
 
 
 
 
やがてサンタの扮装をした職員さんが
プレゼントを渡しにやって来た。
 
 
照れながらうれしそうに受け取る母親。
 
こちらに戻した顔は苦笑い。
 
 
ギターの音に合わせ、クリスマスソングを歌う時になる。
 
 
母親に小さなタンバリンが渡されるが
やらない。とこちらに渡す。
 
 
「ふるさと」をたのしそうに口ずさむ。
 
クリスマスソングが続く。
笑顔で手拍子をする母親。
 
 
だが、わたしと目があった瞬間、
 
何よ…と言わんばかりに笑顔が消えた。
 
 
隣のテーブルではたのしそうに歌っている家族の姿。
 
 
家族でクリスマスを過ごした記憶はない。
 
 
12/25が誕生日の長姉。
長姉のためのケーキ。
 
 
長姉はプレゼントが一個しかもらえなかったと良く言っていた。
 
わたしたちも、もらった記憶は残っていない。
 
 
無性にさみしさがこみ上げてくるのだった。
 
 
 
 
終わりに差し掛かったころ、母親が家のじぶんのベッドを
トイレに近い部屋に移動させておいてと言い出す。
 
 
 
なぜ…?と聞くと、お正月は家に帰れるらしいからと。
外泊可能と他の入所さんから聞いたのだと。
 
 
なにも聞いていない、ムリだと伝える姉。
わたしの顔を見る母親。
 
 
何も答えることが出来ないわたし。
 
 
いつどうなるかわからない。
 
1回くらい家に帰りたいと涙を零し訴える。
 
 
わたしたちの返事はない。
それに痺れをきらし
もういい……と、席を立ちひとり部屋へ戻って行く。
 
その後姿を見送るしかないふたり。
 
 
 
いつどうなるかわからないなら、どこにいても同じだよ・・・
 
そう思うわたしだった。
 
 
 
会が終わり、顔を覗きに行くと、暗い部屋にいる母親。
 
わたしたちが入ると電気をつける。
 
 
 
見えていないはず、でも本当は見えているの?
 
 
そんな姿に翻弄されていた。
 
 
 
母親の動く様子を見て、もしかしたら家でなんとかやれるのでは、、、
 
 
そんな気持ちをどこかで持ち続けてもいた。
 
 
もう、どちらでもいい。
離れるのがお互いのため。
 
 
それがいい。
 
 
そう思いながら、部屋を後に。
 
 
 
その日をきっかけに、あらゆる感情があふれては消えの連続。
 
 
身体も動かない、食欲もわかない。
 
 
 
このまま、帰りたい
じぶんという存在をなかったことにして
どこかわからない、そのどこかに帰りたい。
 
 
 
その"想い"をごまかすかのように、妬みや憎しみ。
 
過去の記憶をよみがえらせては、被害者でいたいじぶん。
 
空っぽなじぶん。
 
みたくなかった蓋をしていた感情にのみこまれていく。
 
 
 
でも、それすらも、じぶんをごまかす手段だったと
 後になって気づく。
 
 
 
そして、他者(母)へのフォーカスしていたじぶんを指摘され、
愕然とする。
 
吐き気がするほど、イヤなじぶんを直視するしかなかった。
 
 
 
そうして、丸裸のじぶんと向き合うことになるのでした。
 
 
 
 
 
 
今日も、お読みいただき誠にありがとうございました m(_ _)m